7月10日は「納豆の日」。
関西納豆工業協同組合が納豆を記念する日として制定しました。
納豆は、健康志向の高まりや新型コロナウイルスの発生により、近年その消費量が増加している食品です。
また、価格の上昇もあり、最近では納豆が家庭の食卓に上ることも多くなってきました。
どうせ食べるなら、納豆の栄養を余すところなく味わいたいものです。
生卵は納豆と相性が悪いというのは本当なのでしょうか?
納豆の栄養や相性について、管理栄養士の和竿あゆみさんに聞いてみました。
納豆は畑の肉である大豆を原料としており、健康維持に欠かせない5大栄養素「たんぱく質、脂質、糖質(糖質+食物繊維)、ミネラル、ビタミン」がすべて含まれています。
発酵食品なので消化吸収がよく、エネルギー(カロリー)が低いのが特徴です。
腸内環境を整える食物繊維や、血栓予防が期待できるナットウキナーゼ、イソフラボン、ビタミンK2などが豊富に含まれています。
更年期障害や骨粗鬆症が気になる方に最適な食品です。
また、血行を促進し、コラーゲンの生成をサポートするビタミンB群の一種であるビオチンも含まれています。
肌や爪、髪を健康に保つといわれ、美容に良い成分として近年注目されています。
生卵と納豆の相性の良さは、このビオチンが関係しているのです。
卵白には、ビオチンと結合するアビジンというたんぱく質が含まれています。
これがビオチンの吸収を妨げると考えられており、納豆と生卵が相性が悪いと言われる所以です。ちなみに、アビジンの結合作用は、加熱すると消失する。
しかし、ビオチンの吸収が妨げられるからといって、組み合わせが健康に悪いというわけではありません。
納豆にはさまざまな栄養素が含まれています。おいしく食べるという点では、何も心配はありません。また、ビオチンは通常の食事で不足することはほとんどありません。
熱で納豆菌が死滅すると言われていても、いつも同じものを食べるのではなく、納豆の味噌汁を食べたいと思えば大丈夫ですし生卵と納豆の組み合わせが好きな人でも、たまには鶏卵抜きで食べてもいい。
生卵と納豆の組み合わせが好きでも、たまに鶏卵抜きで食べるのが嫌なら、食べるのをやめればいいだけの話です。
それ以上の栄養価を期待するのであれば、この食べ方は止めた方がいいでしょう。
何が良くて何が悪いかを考えて、納豆を食べることが大事ですね。
今日は以上です。