中古住宅をフルローンで購入することはできる？
フルローンとは、自己資金を一切出さずに金融機関から全額融資を受けるローンのことです。
中古住宅をフルローンで購入することは一般的に難しいと言われています。
その理由は、中古住宅の場合には建物の価値がすでに減少しており、金融機関の担保価値と実際の購入価格に差が生じることがあるからです。
このような差があると、全額を借りるには金額が足りず、諸費用やリフォーム費用も含めて借り入れることができない可能性があります。
ただし、中古住宅をフルローンで購入することが全く不可能というわけではありません。
金融機関によって個別の条件が異なりますが、一部の金融機関ではフルローンを受けることができる場合があります。
ただし、審査は厳しくなりますし、信用情報や収入などの面でしっかりとした信頼性を示す必要があります。
したがって、中古住宅をフルローンで購入するには、事前に十分な準備や調査を行う必要があります。
複数の金融機関の条件や審査基準を比較検討することが重要です。
また、追加費用となるリフォームや諸費用の見積もりも入念に行い、借り入れ金額を適切に計算する必要があります。
物件価格の最大130%まで借りることができる「住宅ローン（リフォーム資金対応）」
住宅ローン（リフォーム資金対応）という商品では、購入する物件の価格の最大130%まで借りることができます。
参考ページ：中古住宅の購入で頭金なしの100％ローンでの購入は出来る？
これにより、諸費用やリフォーム費用までカバーすることができます。
通常、物件価格の10%程度が諸費用としてかかると考えられていますので、このローンを利用すれば物件価格の20%程度をリフォーム費用に充てることが可能です。
また、リフォームに特化した「リフォームローン」も存在しますが、こちらは借入金額が500万円以下に限られています。
つまり、このローンは購入資金ではなく、リフォームのためだけに利用することができます。
以上のように、購入資金や諸費用、リフォーム費用を一括で借りる場合には、物件価格以上を借りることができるローン商品を選ぶことが重要です。